• 同訓意義の使い分け(二字熟語でその意味 ... →〈「山月記」という題名には、どのような思いが込められているのか〉 実際の授業では、指名する順番をあらかじめ決めておき、改行までの小段落を一人が朗読、次の一人がその内容を表に整理する(項目に該当する事項を抜き出す)という� 1 高校国語現代文「山月記」の段落分けはどこ? 1.1 形式段落と意味段落に分けるやり方; 1.2 6つの段落に分ける場合; 1.3 7つの段落に分ける場合; 2 「山月記」語句・漢字の意味や読み方完全一覧! 2.1 第1段落の語句・漢字の意味や読み方 [プリント1〈二つにして学ぶ漢字〉](注の内容を口頭で補足する)を使って、漢字学習について説明する。冒頭部分(「その後李徴がどうなったかを知る者は、誰もなかった。」二二ページ3行)までの漢字については、生徒に一緒に記入させる。冒頭部分を朗読し、語句を説明し、粗筋についてまとめておく。(中島敦や虎への変身物語であること等について、生徒の反応を見て、適宜説明を加える。), ▽読書で • 読めない、知らない言葉をとばして読む能力をつける。 • その話の中で既出の言葉を覚えている能力をつける。注2, ▽読む習慣 ①訓が読めない→文脈から読んでみて、読み間違えたら、間違えた方の読みの字も覚える。注3 ②音が読めない→音符の部分(偏と旁の、右側の旁の部分であることが多い)で読む。 ③音訓の見分けがつかない→読める方で読んでみて、間違えたら、その音、あるいは訓を覚える。, 漢和辞典 • 漢語一般の意味を調べる。 • 一字の持つ意味を確かめる。(その字の音訓の読み、その字を使った熟語を覚える), 狷介・茫然・帰臥・怪異・容貌・同輩・残虐・貧窮・倨傲・郷党・羞恥・慟哭・刻苦・畏怖嫌厭(以下、解答記入欄は省略した。), 恃む⇒キョウジ 揚がる⇒ケイヨウ 懐かしい⇒カイコ 翻す⇒ホンアン 堕す⇒タイダ 懇ろ⇒ジッコン 哀し⇒アイシュウ 灼く⇒シャクネツ 還る⇒カンゲン 遺す⇒イセキ 哮る⇒ホウコウ, 歯牙にも掛けない・切磋琢磨・警句を弄する・焦燥に駆られる・膝を屈する・⋅⋅⋅⋅⋅⋅に甘んずるを潔しとしない, 注1:漢字を覚えるとき、熟語にしたり、別の音や訓を合わせて覚える。覚えることをふやした方が、より記憶に残って、かえって効果は上がる。注2:生徒は、最初振り仮名のあった「李徴」「袁惨」が、すぐ後で読めなくなったりする。注3:「辺り」を「まわり」と間違えたら「周り」を覚える。注4:漢字熟語の意味は本当は漢和辞典で調べた方が詳しい記事があるということ。漢和辞典を引くには、総画数や部首索引は使わず、音訓索引の、できれば訓で引くこと。その字の訓で検索できれば、国語辞典を引くよりも早いこと、等を説明。, ○[プリント2〈考える李徴・李徴について考える〉]を配布して、授業の進め方を説明する。, Ⅰ 冒頭~「……知る者は、誰もなかった。」(二二ページ3行)まで Ⅱ   ~「草中の声は次のように語った。」(二三ページ13行)まで Ⅲ   ~「声は続けて言う。」(二六ページ2行)まで Ⅳ   ~「李徴の声は再び続ける。」(二八ページ3行)まで Ⅴ   ~「……暁角が悲しげに響き始めた。」(三〇ページ12行)まで Ⅵ   「もはや、別れを告げねばならぬ、……」(三〇ページ13行)~結び, ○朗読したⅠ段落には、李徴が行方知らずになるまでの過程が描かれている。そしてその説明の中に、この物語で考えるべき五つの要素(虎の姿となること・詩家となること・人との交わりを絶つこと・賤吏となること・李徴の考察外の観念や評価)が既に語られている。それに、「山月記」という題に関連して月の描写という要素を加えたのが、[プリント2]の表(学習を終え、完成したものを後掲する)である。Ⅱ段落以降の李徴の回想、述懐では、自分が虎になっているという異常な現実の認識にはじまり、なぜ虎になったのかという問いに対する、李徴の自己分析、自己弁護、自己批判が続くことになる。その内容を、読みながら、この表で整理しようとするのである。, 段落Ⅰの六つの項目について、後の段落で李徴はどのように言っているか、表に整理せよ。, 実際の授業では、指名する順番をあらかじめ決めておき、改行までの小段落を一人が朗読、次の一人がその内容を表に整理する(項目に該当する事項を抜き出す)という形で、授業を展開する。どの段落があたるかは分かっているから、生徒はあらかじめ、答えを考えておくことができる。また、予習などしなくても、本文の内容を抜き出すだけであるから、正解かどうかは別にして、生徒の答えが得られないということはない。生徒が抜き出してくれた内容が、何について、どのようなことを言っているのか、表への整理(横書きで板書するのが見やすい)を通して、クラスの生徒の理解を深めていくことになる。同じ作業が続き、やや退屈したら、[プリント3〈考えながら読む〉](後掲)を使って、今やっている「読み」について、補足説明する。, [プリント3〈考えながら読む〉]は、本来、B4縦で作成し、右から左へ読み進むと、本文の対句的表現に注意しながら、一つ一つの文章の内容がどのような要素を持ち、それらがどう組み合わされて文章全体が構成されているか見えるように作られている。設問は、対句的表現に気付かせるための問題である。余白には右図が描いてある。つまり、袋の中に五色の珠と珠でないものがたくさん入っている。それが珠であることを確かめ、その色によって球を分けていく。表に整理し、考えながら読み進めることは、ちょうどこのような作業にたとえられるのである。珠以外のものとは、例えば、段落の最後にある「草中の声は次のように語った。」のようなト書きともいえるような部分であり、また、月についての描写がそれにあたる。, 空欄( 1 )~( 5 )に入るべき語を次の中から選びなさい。【卑怯・尊大・自尊心・臆病・憤悶】また、( A )・( B )に入るべき内容を語群の語を参考にして作りなさい。, ○「なぜ虎になったのか」という自問への自答 ②「外形が内心にふさわしいものに変わった。」, 第四回、「文章練習 三連戦(授業展開2)」「虎とならないでいる不幸(評価・おわりに)」。, ※『山月記』(中島敦)は、『新 精選 現代文B』『新 高等学校 現代文B』に採録しています。虚構作品の人物描写と、漢文訓読体を取り入れた格調高い文体を味わう小説教材です。, (中島敦や虎への変身物語であること等について、生徒の反応を見て、適宜説明を加える。), ①訓が読めない→文脈から読んでみて、読み間違えたら、間違えた方の読みの字も覚える。, ③音訓の見分けがつかない→読める方で読んでみて、間違えたら、その音、あるいは訓を覚える。, 狷介・茫然・帰臥・怪異・容貌・同輩・残虐・貧窮・倨傲・郷党・羞恥・慟哭・刻苦・畏怖嫌厭, 注1:漢字を覚えるとき、熟語にしたり、別の音や訓を合わせて覚える。覚えることをふやした方が、より記憶に残って、かえって効果は上がる。, 注2:生徒は、最初振り仮名のあった「李徴」「袁惨」が、すぐ後で読めなくなったりする。, 注4:漢字熟語の意味は本当は漢和辞典で調べた方が詳しい記事があるということ。漢和辞典を引くには、総画数や部首索引は使わず、音訓索引の、できれば訓で引くこと。その字の訓で検索できれば、国語辞典を引くよりも早いこと、等を説明。, ○朗読したⅠ段落には、李徴が行方知らずになるまでの過程が描かれている。そしてその説明の中に、この物語で考えるべき五つの要素(虎の姿となること・詩家となること・人との交わりを絶つこと・賤吏となること・李徴の考察外の観念や評価)が既に語られている。それに、「山月記」という題に関連して月の描写という要素を加えたのが、[プリント2]の表, 理由も分からずに押しつけられたものをおとなしく受け取って、理由も分からずに生きていくのが、われわれ生き物のさだめだ。, 長短三十編の詩は、「格調高雅」「意趣卓逸」「第一流の作品となるには、どこか欠ける」, →〈李徴は、人喰い虎として、罪もない人を喰い殺すことを、どのように思っているのか〉, 実際の授業では、指名する順番をあらかじめ決めておき、改行までの小段落を一人が朗読、次の一人がその内容を表に整理する(項目に該当する事項を抜き出す)という形で、授業を展開する。どの段落があたるかは分かっているから、生徒はあらかじめ、答えを考えておくことができる。また、予習などしなくても、本文の内容を抜き出すだけであるから、正解かどうかは別にして、生徒の答えが得られないということはない。生徒が抜き出してくれた内容が、何について、どのようなことを言っているのか、表への整理, を通して、クラスの生徒の理解を深めていくことになる。同じ作業が続き、やや退屈したら、, なぜこんな運命になったか分からぬと、先刻は言ったが、しかし、考えようによれば、思い当たることが全然ないでもない。, 俺は詩によって名を成そうと思いながら、進んで師に就いたり、求めて詩友と交わって切磋琢磨に努めたりすることをしなかった。かといって、, ( B )←【己・珠・なり・べし・半ば・信ずる・ゆえ・碌々とす・瓦・伍す・こと・できない】. この問題で抜き出す問題が苦手で何処を書いたらいいか分かりません。力になって頂けないでしょうか…質問者は、問題文の意味を誤解しています。「本文中から二十字以内で抜き出せ」ではなく、「本文中の言葉を用いて二十字以内で答えなさ 物語の登場人物がとった謎の行動の意味や、会話の裏に隠された真意がわからず、読後もなんだかモヤモヤする…なんて人も多いのではないでしょうか。 けれど、コツさえ分かれば、実は難解ではないのだそう。今回、大手進学塾で教鞭をとり、教材制作にも携わる国語教師の西原大祐氏に、� 前のページに戻る. 7)【l1】李徴の相反する気持ちは。 ・恥ずかしさを忘れるほど懐かしい。 ・醜悪な外形をいとわず話を交わしてほしい。 ★相反する気持ちは、『山月記』のテーマの一つである。 8)【l2】「超自然の怪異」 … 学校の推薦図書などでオススメされた日本の近代文学。いざ、読んでみようとチャレンジしても、マンガと違って難解だし、なかなかその楽しみ方がわからず毎回挫折を繰り返すばかり。物語の登場人物がとった謎の行動の意味や、会話の裏に隠された真意がわからず、読後もなんだかモヤモヤする…なんて人も多いのではないでしょうか。, けれど、コツさえ分かれば、実は難解ではないのだそう。今回、大手進学塾で教鞭をとり、教材制作にも携わる国語教師の西原大祐氏に、「有名すぎる文学作品」の「読み解き方」を解説してもらいました。作品の中に込められたテーマを知れば、ビジネスのシーンや生きていく上で一度は直面する数々の悩みと向きあうヒントを得られるのが、文学作品の素晴らしいところ。文学作品の本当の楽しみ方を知り、その世界観にどっぷり浸ってみるのはいかがでしょう。, たとえば、「自意識」というテーマから読み解ける物語をとりあげてみましょう。高校教科書への最高掲載回数を誇るともいわれる、中島敦『山月記』です。, 必要以上に自分自身にこだわってしまったり、または他人からの悪意に鋭くなってしまうという経験はないでしょうか?「こんなはずじゃなかったのに」、「誰かが自分をおとしいれようとしている」という言葉は、理想としている「いまの自分」とかけはなれてしまったときに、ついつい出て来てしまうものです。, これこそが、「自意識」という問題です。そして「自意識」は、「苦しみ」の元凶だと考えられています。, 仕事における人間関係、恋愛における男女関係、学校における友人関係…など。他者との関係の中で劣等感をおぼえ、環境をうらみ、自分に嫌気がさしてしまう「苦しみ」。そんな「苦しみ」を抱えているとき。庭をかけ回るイヌや、こたつで丸くなっているネコを見て、いっそヒトになんか生まれて来なければ良かった、と思うことはありませんか。, 中島敦の『山月記』は、まさにこの「自意識」を抱え、「苦しみ」を抱く者を描いた古典です。この主人公は、イヌやネコではなく「トラ」になってしまう訳なのですが、では「トラ」になることで、はたして苦しみから抜け出せるのでしょうか。そんな視点から見てみると、この古典の本質が、よくわかるのです。, 主人公の李徴(りちょう)は、若くして高い位につく役人。つまりはエリート官僚です。もともと人づき合いが苦手で、上司に使われるくらいなら詩人になって名を残してやろうと考えるタイプです。, そんな人なので、役場の他者との関係に苦しみ、そして李徴は職場を辞します。今で言うフリーランスになるわけです。しかし数年後、自分の才能に絶望し、再び職場へと戻ります。彼が離職していた間に、かつての同僚たちはみな出世していました。そのため、馬鹿にしてまともに相手すらしなかった連中の命令に従わなければならない生活が始まります。, 『山月記』の冒頭は、このように始まります。李徴(りちょう)が悲劇的に描かれますが、この人物の「今いる位置より少し前に進みたい」という思いは決して悪いことではないでしょう。職場を辞し、フリーランスになったことについても、否定すべきことではありません。むしろ、一歩踏み出した勇気は称えられるべきでしょう。, しかし、緻密に準備されたことであったとしても、必ず上手くいくという保証はどこにもありません。結果的に彼が戻った場所は、はじめよりも寂しい場所でした。彼の自尊心は大きく傷つけられることになったわけですが、これは「自業自得」と簡単に片付けられる話ではありません。ここでは、李徴が「本当の自分とは何か?」という問いを抱えるがゆえに翻弄されていたことに着目してみましょう。その姿は、現代でも見られるものではないでしょうか。, さらに一年後のとある明け方。かつて李徴と、職場での同期であり友人だった袁傪(えんさん)が、わずかな月明かりを手がかりに林の中を通っているとき、一匹のトラと出会います。, トラは、すぐ草むらに隠れますが、つい声をもらしてしまいます。袁傪はすぐに、声の主が李徴であることに気づきます。草をへだてたまま、声のみで一人と一匹の会話が始まります。袁傪の「なぜ草むらから出てこないのだ?」という質問に、李徴は答えるのです。, おれは醜い姿になっている。嫌な思いをさせてしまうだろう。でも、友人に会うことができた。だから、少しだけおれと話をしてはくれないか。, 気づいたときにはすでにトラになっていた。最初は、なぜこうなったのかがわからなかったのだ。でもこれはさだめだと思った。, 理由なき運命の悪意にふりまわされることを嘆く李徴。このやり場のない怒りや自らの無力感は、外部のせいだと言わんばかりです。李徴はこう続けます。, 一日のうちで、ヒトの心を持つ「自分」の時間と、トラになって意識のなくなる「俺」の時間がある。どうやらトラとしての時間の「俺」は、乱暴なことをしているらしい。, 最近では、「自分」の時間よりも、「俺」である時間が増えている。意識を持つ「自分」は、それを振り返るたびにとても苦しい。でも、無意識で過ごす「俺」はその苦しさがない。だからいつか、この「自分」が消えてしまえば、「俺」はしあわせなんだ。, ヒトとしての人間の心が消えてしまえば、苦しさから解放されます。苦しみのないトラとして生きた方がしあわせだと、李徴は言うのです。もはや自分が自分であることにあきらめを感じたかのようです。ここでは、「ヒト=自分=意識的」と「トラ=俺=無意識的」という対比が見逃せません。, 自分の作品を語りついではくれないか。後世に伝えないでは、死んでも死にきれないのだ。, 自分の作品とは、彼がつくった詩のことを指しています。そう、詩を創るという点において、彼の「自意識」は失われていなかったのです。いや、むしろ、李徴の「自意識」を支えていたものが詩作であったのかもしれません。, プライドが高すぎて、他者に傷つけられることをおそれた「臆病な自尊心」があった。そして、恥をかかないように横柄にふるまった「尊大な羞恥心」があった。俺の場合、この「尊大な羞恥心」がおさえきれず、みずからをトラにしたのだ。, トラになって初めて、彼は気づいたのです。「自意識」の強さが原因であったのだと。トラになったことも運命のいたずらではなく、李徴自身が原因なのだと。, しかし興味深いのは、この答えを導き出したものもまた「自意識」だということです。それは、ヒト時代の「自意識」よりも、格段にレベルアップした「自意識」です。トラである自分も自分である、と認めることができたのです。, トラの心になり果ててしまうときが来たようだ。袁傪、君と別れるまでに最後の頼みがある。俺の妻子に「李徴は死んだ」と伝えて欲しい。, 最後に李徴は、やっと詩のことではなく、家族のことや袁傪を気にかける発言をします。そこには、みずからの人間として尊厳を守ろうとする「自意識」が垣間見えます。, 君を襲うかも知れないので、二度とこの林を通らないでくれ。だから、会おうという気持ちをなくすために、是非自分の姿をみておいてもらいたい。, 一行が丘の上に着いたとき、彼らは、言われたとおりに振り返って、先ほどの林間の草地を眺めた。たちまち、一匹の虎が草の茂みから道の上に躍り出たのを彼らは見た。, 虎は、すでに白く光を失った月を仰いで、二声三声咆哮したかと思うと、また、もとの叢に躍り入って、再びその姿を見なかった。, 最後になり、初めてトラになった李徴の姿が説明されています。その姿は果たして、李徴本人が言うように「醜い姿」だったでしょうか?, 行き過ぎた「自意識」が、李徴をトラにしてしまいました。また、それをみずから認めたことで、ヒトに戻れなくなることを決定づけました。, そう、まず「自意識」とは、意外と本人だけの問題なのかも知れません。自分自身の視線と他者の視線との間にはギャップがあり、気にしているのは自分だけということが往々にしてあります。そのことを、トラになってしまう李徴を通じて、客観的に眺めることができます。「自意識」が強くなりがちな高校生の時期の教科書にとりあげられる『山月記』には、こうした読み方ができます。, また、自意識とはやっかいなことばかりではないでしょう。李徴がトラになることで身に着けた、ヒト時代の「自意識」よりも、格段にレベルアップした「自意識」では、トラである自分も自分である、と認めることができました。そして最後には、他人のことを思いやることもできました。, しかし、トラになって帰って来られなくなっては仕方がありませんね。『山月記』を「自意識」の物語として読んでみることは、自らがトラになってしまうことを未然に防ぐ意味があるのかもしれません。, 最後にもう一つ。『山月記』の冒頭で、李徴と出会ったとき、袁傪は月明かりを頼りにしていました。ところが最後の場面では、「すでに白く光を失った月を仰いで」と描写されています。日が昇っていくのとは引きかえに、月はどんどん姿を消していく。これは単に時間の経過だけを表現しているわけではありません。, この描写に、李徴の人間としての心の消失を読み取ることができるのです。タイトルである『山月記』は、ここに集約されているんですね。風景描写が心情を表すことと、タイトルが作品の象徴であることは、文学のセオリーです。, 音楽を聴いてなぐさめられたり、映画を見て共感したり、舞台に行って勇気をもらった経験はありませんか?「日本文学」にだって、その作用・効果はあります。むかしの人も現代人と同じことで悩んでいて、それを形に残してくれています。それが「日本文学」なのです。, 思春期から強く出る自意識の強さゆえの苦しみは、失敗や挫折などの体験を通して、大人になった今でもひょっこり姿を現すことがあるものです。仕事や家庭など、自分自身が考える理想と現実のギャップで苦しんでいる人にこそ、『山月記』はオススメです。『山月記』の主人公のように心を失う前に、ほどよく「自意識」と付き合いながらも、それをバネに次なる一歩を踏み出すヒントが得られるかもしれません。, 大学時代から日本文学を専攻するかたわら、大手進学塾「栄光ゼミナール」で国語教師として最難関中学受験を担当。開成や桜蔭をはじめとする御三家中学への合格者は200名以上。現在、会員制難関受験専門塾「elio」の国語科責任者として活躍しながら、神奈川県内の高校では現代文・古典の大学受験指導もおこなっている。受験合格をゴールと設定するのではなく、社会に出ても生きる「本当の国語力」をはぐくむ指導には定評がある。また、「Mothers」の代表を務め、「文学としての国語」を研究しながら、講演・執筆・教材制作をおこなっている。, 読みたい本に必ず出会える。読みたい本を読みたい形で読める。「honto」は書店と本の通販サイト電子書籍ストアがひとつになって生まれたまったく新しい本のサービスです, ビジネスパーソンのための、キャリアとビジネスのニュース・コラムサイト。 キャリア構築やスキルアップに役立つコンテンツを配信しています。, リクナビNEXT、及びリクナビNEXTジャーナルの公式サイトを装ったサイトがある、との情報が寄せられています。個人情報の流失や詐欺被害に繋がる恐れもあるため、不審なサイトには十分にご注意いただきますよう、お願い申し上げます。, 株式会社リクルートキャリアが運営する社会人のための転職サイト【リクナビNEXT】全国の求人情報を勤務地や職種、あなたのスキルや資格などから検索でき、転職ノウハウや転職活動体験談等、転職成功のヒント満載の求人/転職のサイトです。職務経歴や転職希望条件などを匿名で登録しておくと、あなたに興味を持った求人企業や転職エージェントから直接オファーが届くスカウトサービスもあります。, 【精神科医に聞く】あなたにピッタリなストレス解消法はどれ?上手なストレスとの付き合い方は?, 【幸せホルモン】ストレスを消し多幸感を与えてくれる“オキシトシン”を出す方法【神秘の力】, 自分の「強み」、正しく認識していますか? よくある勘違いケースと自己分析のポイントとは. 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